ML-4S LZ12 Custom

ヘッドホンアンプ

 

 


 

 

『 LZ12 』 はイタリアのLIVEZONE R41製の高音質イヤフォンの最上位機種です。
そのLZ12のために、私たち横濱音羽製作所は専用チューニングのアンプを完成させました。

 ・ML−4S LZ12 Custom

LZ12は低域のたっぷりとした量感と全体に濃厚な厚みのある、
それでありながら肌理が細かく絹ごしのような滑らかな音質が持ち味です。
最近の製品群は解像度を重視するあまり高域が強調されがちものが多いと思いますが、
その中にあっては独自性の高い音作りだといえるでしょう。
特に滑らかで上質感のある音質は高く評価できます。

LZ12は充分にポテンシャルの高い製品でしたので、
その良さをさらに引き出すアンプをつくろうとML−4Sをベース機に選定し、約半年にわたり研究開発を続けました。
その過程でML−4Sには回路の一部変更を伴う大幅なチューンナップが加えられました。
最適化の過程で駆動力のインピーダンス周波数特性やトランジェント特性の変更も行われています。
開発実験用にストックしておいた秘蔵パーツも有効であったため投入しています、これは量産機初採用になります。
結果、相当なコストがかかりましたが能力はノーマル機から著しく向上しました。

ML−4S LZ12 Customで聴くLZ12は
品が良くありながらも心躍るキュートな中域の表現力や、
頭の中が心地良くほぐれるような抜けの良い高域を、
音楽性豊かな表現力とともに実現しています。
現状、ML−4S LZ12 CustomはLZ12を駆動させたら世界一のアンプだと思います。

もちろん、ML−4S LZ12 Customは一般的なヘッドフォン(イヤフォン)のドライブにも非凡な力を発揮します。
汎用性についても決して犠牲にしているわけではないからです。
その理由も踏まえて専用チューンのアンプについて少々述べてみたいと思います。

あるヘッドフォン(イヤフォン)のための専用チューンのアンプというものは今までにいくつか作ったことがあります。
専用アンプといってもチューニングが特化しているだけで、
もちろん、他のヘッドフォンも問題なくきちんと鳴らすことができます。
それじゃあ、いったい何が“専用”なのかということになります。
(インピーダンスや音量など機械的仕様が最適化されているということは言うまでもありませんが、)
それは音質のチューニングの追い込みがどのレベルまで行われているのか、ということになります。

いま、あるアンプの試作機が出来たとしましょう。
新型の実験回路を搭載しています。回路の素性が良いようで音質の第一印象もなかなか良いです。
さてこれをチューニングしてゆきましょう。
チューニングを進めてゆくと、ある一定段階まではほとんどのヘッドフォンで音が良くなります。

もう少し進めてゆくと、落ちこぼれが出始めます。
一部のヘッドフォンでは伸びしろが無くなってきます。
つまり、ヘッドフォンによっては、かけたコストほどには音質の改善が見られなくなってきます。

さあ、もっとチューニングを進めてみましょう。食事を忘れるくらいの勢いです。
試行錯誤の手数は指数関数的に増えます。
この辺まで来ると、残るのはだいたいハイエンドヘッドフォン群と呼ばれているものになります。
やはりハイエンドと呼ばれているのは伊達ではないようです。

さて、それよりもさらに進めてゆきましょう。ここからは寝るのを忘れるくらいの勢いです。
そうすると、面白いことが起こり始めます。
例えば、チューンAとチューンBを比べてみましょう。
あるヘッドフォンではAのクオリティーの高さが分かるのに、他のヘッドフォンではAとBにさしたる違いがありません。
そういったことが種類の違うヘッドフォンで相互に起こるようになります。
チューニングの山を頂上目指して登ると峯は分岐してしまうのです。

カスタムの専用チューニングアンプの領域はこの先にあります。
生半可なことでは音はこれ以上良くなりません。
全身全霊で見えない山頂へアタックをかけましょう。
運と実力があればきっと踏破できることでしょう。


(開発者ひとこと)
LZ12にはユニバーサルモデルとカスタムモデルがあり、音にも違いがあるようでした。
個人的にはカスタムモデルのほうが良いと感じました。
ML−4S LZ12 Custom の開発にあたってはLZ12カスタムモデルと専用強化電源のNSY−Mark 1を使用しました。


【ご注文について】

ML−4S LZ12 Custom のご注文の窓口はLIVEZONE R41になります。

オーナー様へのサポートなどは当方の保証規定に基づいて直接行います。

 

 

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