Jupiter Old Soul

ヘッドホンアンプ

 

 

かねてより 『 Jupiter 』 の後継機となる新世代フラッグシップ機として開発を続けてきた 『 Jupiter Old Soul 』 の
内部回路がついに完成しましたので、ここにご報告申し上げます。

開発に足掛け3年もの時間を要してしまいましたが、
新生 『 Jupiter Old Soul 』 は横濱音羽製作所のフラッグシップとして相応しい驚異的な音質を実現できました。
随所に新規開発の技術を盛り込み、従来型のアンプとは全く異なる能力を有しています。
ヘッドフォンやDAコンバーターの進化に頼るだけではなく、アンプの力を研ぎ澄ますことによって
さらなる高音質の達成と感動の追求が可能であるという、その事実を 『 Jupiter Old Soul 』 は体現できました。

開発過程で大規模化した回路の無駄を削ぎ落とし、純度を上げ、
それでも尚100個以上の半導体素子を使用する大掛かりなディスクリート回路、
それが 『 Jupiter Old Soul 』 の本体です。
既に製造終了した工業遺産ともいえる貴重なローノイズトランジスターもふんだんに使用されています。

そのほかにも海底ケーブル用、航空宇宙用など
極限環境用として開発された高性能なパーツを新たに採用致しました。
これらは大変に高価なものですが、高周波領域における能力やローノイズ性能などで、
一般品とは一線を画する能力を持つ極めて高性能なパーツです。
長期にわたり能力が安定している点でも大変優れています。
いたずらに高価なパーツを採用することは厳に戒めていますが、
高い能力を達成するためにはどうしても必要なことでした。

ヘッドフォンを思いのままにドライブするというのは、実は突き詰めて行くとかなり難しいことで、
あるところより先に進もうとするとなかなか超えられない壁のようなものが現れます。
そして、それを超えるためには多くのブレイクスルーが必要でした。

まだひとつひとつ数えて使うほどに価値があったころの、
まだひとつひとつ完成度を磨き上げていたころの、
そんな時代に産み出されたトランジスターを使った、
古き良きディスクリートアンプでなければ決して成し得ない、
そんなアナログ技術のひとつの極致へと 『 Jupiter Old Soul 』 は到達しました。

 

■ 『 Jupiter Old Soul 』 の主な特徴

 @新型コア回路
   アンプの心臓部となる新型の音響回路です。
   数メガヘルツまでの周波数特性を持つ高性能な広帯域回路です。
   音像の克明な立体感や陰影、これまでにないほどの音場の広がり、
   静謐(せいいつ)で安らかな空間から立ち上がる、腹の底が熱くなるかのような力強く情熱的な音色(ねいろ)。
   高性能なことはもちろんですが、それだけではなく、音楽的で心躍るような豊かな表現力を備える回路です。
   また、この新型コア回路は高域・超高域の丁寧な描写能力と併せて、
   低音に対しても特筆すべき非凡な描写能力を備えています。
   いわゆるブーストされた下品な“重低音”ではなく、深い深い低音です。
   “極低音”とでも言いましょうか。なかなか良い言葉が見つかりませんが、
   これまでは存在していたことにさえ気が付かなかったような、
   皮膚感覚でしか感じとることができないような低音を明確に感知することができます。
   低く、空間が揺れ動く様な超低音がヘッドフォンを介して自分の耳で聴こえることに、きっと驚かれることでしょう。

 A新型電源システムVSRD
   VSRDは画期的な能力を持つ電源システムとして意欲的に開発を進めてきたものです。
   この電源システムは驚異的な理論性能を持っているのですが、
   その先鋭的な能力の代償として全くもって汎用性に乏しく、扱いは困難を極めるものでした。
   実現性が危うかったため代替技術の検討は何度もなされましたが、その音質に並ぶものは無く、
   やはり、『 Jupiter Old Soul 』 を実現するためにはどうしても欠かすことができないとの結論に至りました。
   しつこく、粘り強く、執念深く、根性で研究を続け実用化に至りました。

 Bリニア・ハイレート・アッテネーション・サーキット(LHAC)
   音量の調整機構というのはアンプの大きな課題のひとつです。
   LHACは従来のボリューム機構、電子ボリューム、可変ゲイン機構を超える音質を備えるものです。
   使用デバイスと回路構造の問題から大きな減衰量を得ることが難しいため、
   高感度ヘッドフォンや極小音量時にはスイッチでモードを切り替えて使用します。

 COrbit System γ
   ML−4S(Sonorous)に採用したOrbit Systemを進化させたものを搭載しています。
   新型コア回路の潜在能力を引き出す一助となります。

 Dモノツインストラクチャー
   左右チャンネルの回路が完全に独立しているモノツイン構造。
   左右チャンネル間の干渉を防ぐ為に有効な構造です。
   モノツイン構造の利点を活かすためのグランド設計を行っています。

 

現在、協力企業と新型ボディーの開発を進めています。
ML−5J(Jupiter Old Soul)の完成機として御目見えするのは、まだ
先のこととなります。

 

■ 先代ML−3J(Jupiter)の先行改修施工の受注を開始(受注停止)
 
『 ML−3J ( Jupiter ) 』 を 『 Jupiter Old Soul 』 へと全面改修するプランです。
 少しでも早くに 『 Jupiter Old Soul 』 を御体験いただきたたいとの想いから実施することといたしました。
 パーツの交換ではなく、内部基板を含めてそのほとんどを入れ替えます。
 全くの新型アンプだとお考えください。無償修理保証は新たに5年間付与されます。
 初代Jupiterオーナー様への感謝を込めまして謝恩価格で提供させていただきます。
 新規に製作するよりも抑えた費用で 『 Jupiter Old Soul 』 を入手することができます。


■ 次のように 『 Jupiter Old Soul 』 の開発果実をフィードバックします。
 @ML−4S(Sonorous) を第四期型へバージョンアップ → さらに第五期型へバージョンアップします
 AML−2C(Moonlight Classic) を第四期型へバージョンアップ
 BML−3J(Jupiter) を第三期型へバージョンアップ
 CJupiter ブラッシュアップモデル を第二期型へバージョンアップ
  ・新規採用パーツへの交換(一部は受注生産のローノイズパーツ)
  ・音質の再チューニング(より緻密で情緒的な音質へ)

 

 

 

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